収入印紙400円
1.全体の外観 
  1)表面
 真正券の主な偽造対策は次のようである。
@ すかし
波状模様だが単品ではなくシートの状態であるとより視認しやすい。
A 微細画線
花弁の中心部、葉の葉脈を表した部分
B 蛍光インク
上下に14本の波状横罫線と同様に中央部分の横罫線と「日本」、「NIPPON」の連続文字に紫外線により黄色く蛍光発光する。
C 混抄繊維
赤と青の着色繊維が混抄されている。

真正券(表面)

 偽造券では偽造対策の再現はほとんど省略されているものの、出来映えとしては極めて秀逸である。
@ すかし
入っていないが単品では真正券においても視認しにくい
A 微細画線
微細印刷ではないが存在感を得ている
B 蛍光インク
真正券とほぼ同様に再現されている。
C 混抄繊維
漉き込みはなく、印刷で再現しようとしている。
偽造券×(表面)
  2)裏面 
 収入印紙の裏面はのり面のため白紙状であり、赤と青の混抄繊維の視認が容易である。またのりが乾燥状態でコーティングされているため光沢がある。
真正券(裏面)
 偽造券の裏面にも着色繊維の混抄があるように見られるが、実は印刷により再現されている。しかしながら、当該偽造券では印刷でごまかしてはいるものの繊維のもつ風合い、質感といったものまで再現された秀逸な出来映えとである。
 この部分は目視による視認や虫めがねでは見破ることはむずかしい。
 やや、光沢はにぶいものの、裏面はのり面仕上げとなっている。
偽造券×(裏面)

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