9.文字デザインの差異−1
   (そりかたが逆)
真正 偽造×
 収入印紙の発行元を示す縦書き文字列「日本政府」中の「政」字については第2画縦画線と第4画縦画線の位置間隔が真正券では狭く、偽造券では広い。さらに第6画斜め画線は真正券では直線的な表記であるが、偽造券では「ノ」字状に右に膨らみ湾曲している。
10.文字デザインの差異−2
   (にんべんのくっつき)
真正 偽造×
 文字列「日本政府」中の「府」字については真正券の方が画線幅が太い。また、デザインとして真正券では第4画(にんべん)左はらいの終筆部が第3画(まだれ)の縦画線に接している。

しかしながら、偽造券では空きがあり接していない。真偽判定の有力な着眼点と言える。





11.文字デザインの差異−3
   (丸か、への字か)
真正 偽造×
  波状横文字列として連鎖する「日本」中の「本」字について、真正券では第3画及び第4画のデザインが真円状であるのに対し、偽造券では「へ」字状となっている。
 さらに第5画の横画線は偽造券のほうがかなり短い表記であり、画線の色が濃く幅もせまい。
12.混抄繊維は印刷で再現
  (繊維は平たくねじれている)
真正 偽造×
  収入印紙400円のデザインは桜の枝花ようのデザインとなっている。緑色の網点印刷による地紋模様は偽造券においては斜めの罫線状の印刷となっている。真正券を原版として使い、露光オーバーなどの印刷工程でこのような差異が生じたものと思われる。 超拡大(ビデオマイクロスコープMS40−C型)でみると、真正券の繊維の形状はやや平たく、ねじれている。偽造券では物体はない。
13.微細印刷の出来映え
表面左上に見られる葉のデザインについて、真正券では右傾斜の太い実線と左傾斜の細い微細画線が交差している。
 一方、偽造券では同じ太さの実線で印刷されており、微細線は見られない。
14.微細印刷の出来映え
花弁のデザインにおいても、真正券では右傾斜の太い実線と左傾斜の細い微細画線が交差しているが、偽造券では微細線は見られない。
 一方、偽造券では同じ太さの実線で印刷されており、微細線は見られない。
 

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