11)インク変色の差異
  
真正券
表面下部には偽造防止対策としてミタメリック印刷が施されている。赤外線などのフィルターを通して見ると、右の写真のように人の網膜には赤茶色に映る。
紙幣、商品券等のインクや用紙を鑑定、携帯仕様。
   UVD−2型
偽造券×
(03年5月)
偽造券では、いわゆるCCDセンサーで画像を取り込み色分解を行うため右の写真のように深緑色に映る。インクの色素が異なっているためである。
偽造券×
(03年10月)
同上。
12)混抄繊維の有無
   
真正券
真正券に混抄されている着色繊維は平たい断面で転折部は折り重なるようになり終端は用紙の中に漉き込まれている。
針の先でつつくと抜き取ることができ、真偽の判定に用いることができる。
レンズから目を離しても、画像が歪まず、鑑定をさとられない特殊なルーペです。
無収差ルーペ
RD02型
鑑定ツール=MS40−C型
偽造券×
(03年5月)
偽造券では繊維の物理的な実体はなく、印刷でごまかし、再現している。しかしながら、網点状で、一目で(ルーペ使用)偽造券とわかるほど粗い印刷となっている。
偽造券×
(03年10月)
新たな偽造券では、この部分は改善され、印刷で再現はされているものの、粗さはなくなり、かなり真正券のそれに近くいい出来映えと言える。
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