5.「ギ」字、濁点の差異(表面)
 真正券の「ギ」字について、偽造券とはほとんど差異は見られない。
「ギ」字の濁点の特徴は旧偽造券では右に傾斜して描かれており偽造発見のポイントとなっていたわけである。
真正

 しかしながら、当該偽造券ではこの特徴は修正され、ある意味で改善されたということができる。

偽造×


 旧偽造券では濁点は右に傾斜して描かれている。

旧偽造×
 
6.「精算」字の差異(裏面)
 裏面には引き替えの際の注意書き文言「〜差額の精算〜」の表記があり、特に「精算」は画数が多いため真偽の判定の指標としてみることができる。すなわち印刷濃度が濃い場合は字画が寄せ合って重なるようになり、逆に濃度が淡い場合は画線が細くなる現象である。 真正
 偽造券ではやや文字の画線幅が太めに印刷されている。 偽造×
旧偽造では文字画線がやや細く、各画線のエッジ(外郭線)においてはシャープさに欠けている。  旧偽造    ×

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