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4.
すかし(人物)のデザインの差異(用紙表面右端の部位)
米ドル紙幣のすかしは肖像画と同じ人物の顔が独特の風合いにより、デザインされ、黒すかしとして抄造されている。
偽造券の特徴は人物の向かって右目がつぶっているかあるいは描かれていないように見える。さらに襟元や顔のかたちなども真正券とは異なって見える。しかしながら、米ドル紙幣のすかしについては真正券間の異同(個体差)も顕著である。
当研究所が収集した真正券にも情緒的表現でいうと、怒り(泣き)顔、笑い顔、驚き顔、のように
見えるすかしが確認されている。微妙である。
真正券に見られるすかしの差異
5.
セキュリティースレッドのビニールベースの色(用紙表面左端より37�_の部位)
セキュリティースレッドは幅1.3�_ほどのビニール線上に「USA100」の文言が上下 、表裏の反転を連鎖しながら印刷されており、100$紙幣の場合では用紙の左端から約37�_の位置に上下方向の両端まで混抄されている。
本偽造券においても真正券と同様混抄されおり、用紙についても極めて高精度の出来映えと言わざるを得ない。しかし透過して見ると、偽造券ではベースのビニールがやや濃い色に見える。
セキュリティースレッドの混抄はその他の偽造券においても見られるが、いずれも現象面的な模倣にすぎない。印刷により画線をあらわしたものや裏面からビニール線を貼ったもの、さらに紙幣の表裏を2枚の印刷に分け、ビニール線をはさんでそれぞれを貼り付けたものなど、さまざまである。
(偽造券にもスレッドが混抄されている)
6.
用紙の漉き(目)跡 (用紙の非印刷面に注目)
米ドル紙幣の用紙は素材として木綿と麻が用いられ、極めて丈夫でやや厚みがあり、黄色みがかった独特の風合いと手ざわり感がある。さらに赤と青の着色繊維、紫外線により発光する蛍光繊維が混抄されている。
抄造工程上の痕跡である、いわゆる用紙の漉き目跡が、偽造券では斜めの交差となっている。
(真正券は垂直・水平方向、偽造券は左右斜め方向)
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