TEL. 03-3541-1982
〒104-0061東京都中央区銀座7-15-8銀座堀ビル4F
偽造通貨対策研究所の遠藤です。
すでに報道でご存知かも知れませんが、2026年後半(10月以降)に新しい10ドル紙幣が発行される予定です。米財務省によれば、従来より格段にセキュリティを強化し、今後2年ごとに一連の新紙幣が発行されるとのことで、続いて2028年に50ドル紙幣、2030年に20ドル紙幣、2032年に5ドル紙幣、そして最後に2034年に100ドル紙幣が発行すると公示しています(デザインは現在非公開)。
なおこれは余談ですが、今後米ドル紙幣の印刷は日本製の印刷機が使われることになるようです。米印刷局からは新10ドル券には盲人のための識別マークが仕様として追加されると発表されています。識別マークは用紙に刻印(エンボスemboss)を打つか、あるいはインクを盛り上げて凸状にするか、2パターンの施工方法があります。日本円が採用しているのはインタグリオ(intaglio)すなわち深凹版印刷によるものですが、これは極めて高度な印刷技術と言えるもので、この度の改訂ではこの技術がかわれたものと言えると思います。
さらに私見ではありますが、米ドル紙幣の印刷には長くスイス製の印刷機が採用されてきましたが、数年前この印刷機メーカーがドイツの印刷機メーカーに吸収合併されました。名前も変わってしまい、もしかしたらこの辺の政治的?な事情が加わって日本の印刷機メーカーが採用されたのかもしれません・・・。
それはさておき、今や外貨両替は装置ビジネス化され、鑑定機や両替機については新ドル対応のソフトウェア開発が必要となります。紙幣鑑定機や外貨両替機の機能の1つがこの紙幣改定への速やかなる対応能力です。最近通販で紙幣鑑定機を購入されるケースがあるようですが、ソフトウェアのバージョンアップができずに、結局毎回新しい機械に買い換える結果となっている例も見られるようです。米ドルについては2年に1回買い換える必要があります。それでは費用負担が大変です。
そこで、ソフトウェアのバージョンアップ対応ができる機械、あるいはベンダーを選ぶことをおすすめします。ご存じのとおり昨年来インバウンド復活で、訪日外国人数が増大しています。ビジネスチャンスも拡大していると思いますが、一方で新手の偽造米ドルも国内で発見され、同時にリスクも増え始めています。紙幣改訂の際は未知の新紙幣偽造券と懐かしい旧券の偽造が二重に流通する可能性を秘めています。両替窓口では注意をする必要があります(2026.04.05追記)。
https://www.bep.gov/currency/currency-redesign
(The Bureau of Engraving & Printing米印刷局)
1月29日、東京・上野で発生した4億円強奪事件は、中国人両替商が現金(日本円)4億円2,300万円入りスーツケース3個を運んでいる途中に、催涙スプレーを噴射される等して3人組の男に路上で襲われ、スーツケースごと奪われた事件でした。現金は香港で金(Gold)を買い付けるための資金とのことで、何故4億円もの大金を警備会社も使わずにスーツケースで、しかも夜間に運んでいたのか。疑問点が多数見受けられる事件でした。
さらに、当該現金は香港に持ち込み、香港ドル(HKD)に両替していたようですが、その目的は現地で金(Gold)を買い付けるためでした。香港の金・地金市場での取引は香港ドルで行われるため日本円を予め香港ドルに両替する必要があったわけです。ちなみに香港ドルは発行銀行が3つ(Hongkong and Shanghai Bank香港上海銀行、Standard Chartered Bankスタンダードチャータード銀行、Bank of China中国銀行)あり、さらに新旧券が混在して流通しているため、紙幣を特定しにくい特殊事情があります。為替レートは、1香港ドル=20.32円(今日現在)ですので1000ドル紙幣1枚が日本円の約2万円に匹敵します。
それはさておきこの現金搬送は、ある種の循環経済としてルーティン化していた事実があります。この4億円は日本で金(Gold)を売った代金であり、再び金(Gold)を仕入れるために香港に持ち込み、香港ドルに両替し、現地で金(Gold)を購入し、日本に持ち込んで転売する両替絡みの取引を繰り返していたわけです。
その背景にあるのは、香港が消費税や付加価値税のないエリアだからです。香港は国際金融市場として有名な存在です。関税なし、消費税なし、金(Gold)の輸出入自由と好条件が整っています。国際金融センターとして金取引を活性化する政策が実施されているため、日本の消費税率は10%ですが、各国の税率によっては消費税ギャップがもたらす利益は、少なくないはずです。
これがマネーロンダリングに該当するかの判断については、当該業者の現金処理フローに関する情報の確認が必要とは思われますが、為替差益、金(Gold)の売買差益、消費税ギャップで相当な利益が予想されます。そこに事業者の慢心があったのか4億円もの現金を手軽なスーツケースで、無防備状態で搬送するといったリスクに対する意識が埋没し、発生した事件と言えるでしょう。
襲われた両替商は、言わば地下銀行のような存在であり、襲った犯人(3月14日警視庁にて逮捕)は、山口組・住吉会・極東会の構成員が共同で犯行に及んだとの報道からも、本事件は、国際的な裏社会における組織間の抗争といった様相を呈する事件との見方ができるでしょう(2026.03.21追記)。
今年は1月初めに天皇在位60年記念1万円銀貨の偽造が市中金融機関に持ち込まれ630万円の被害が発生しました。過去の例として年末年始は偽造券が出回る確率は年間のピークと言えるでしょう。現金取引が活発になる時期であることが遠因であることは間違いありません。それに加えて寒さも一役買っている可能性があります。と言うのは、2005年の年末年始に岩手県中尊寺や宮城県竹駒神社等の東北地方で初詣に出店した露店商が偽造一万円の被害に遭いました。
業者の多くは防寒のため手袋を着用し、元旦の初詣で、あたりは薄暗く、仮設の露店には防犯カメラもなく、万一発覚した場合は初詣の人混みに紛れて逃走が可能で、言わば安全に偽造行使ができる環境が整っているわけです。東京の明治神宮や京都の伏見稲荷神社など同時・多発・広域に発生した事件でした。
話は偽造記念銀貨に戻りますが、当該銀貨はもちろん本物であればですが、法定通貨と位置づけられるため強制通用力があります。そのため市中金融機関は預金や両替に応ずる義務があることから窓口業務として対応したと思われます。しかしながら、ここに盲点があります。と言うのは窓口担当者が必ずしも全ての記念硬貨に精通しているわけではないからです。
さらに金融機関の窓口には、一種の鑑定マニュアルとして通貨図録が配備されています。多くは硬貨や紙幣の画像が掲載されています。印刷紙面のため本物の硬貨の光沢や質感を確認することはできず、精度には限界があります。言わばこの精度の限界と制度の遵守の重合が盲点となり、そこを突かれた事件と言えるでしょう。
古銭商や金券ショップが狙われなかったのは、決して偶然ではなく、商売人の鑑定眼の厳しさを知っている犯人らは敬遠したに違いありません。日本もDX社会に目指す方向にあって今後ますますキャッシュレス化がすすむことが予想されます。そのためこれからも普段見慣れない通貨すなわち記念紙幣や硬貨の偽造券、さらには流通が停止した旧券の偽造が増大する可能性が予見されます。
変幻自在の波状攻撃も想定されます。また効果的な偽造行使はそれが手本となって模倣犯を呼び、事件が増幅する可能性も秘めています。キャッシュレス化がすすめばすすむほど、今後窓口においては鑑定眼を高める必要があるでしょう(2026.03.21追記)。
2025年は、インバウンド完全復活により訪日外国人数が増大するとともに偽造米ドル等偽造券の出現が相次いでいます。想定される理由は「長期の円安」、「大阪・関西万博開催」、「世界の人気渡航先」となっていることがあげられます。
令和7年6月現在の警察白書では、コロナ禍の収束とともに発見数が急増している点から、実は偽造券は外国人犯罪である可能性が高いことが明らかとなっています。昔からオリンピックと万博の開催国は、当年において偽造券の出現が増大することで知られています。
ご存じのとおり、日本は2008年に観光立国実現のため、観光庁を設立し、外国人誘致及び受け入れを積極展開しています。2024年はインバウンドすなわち訪日外国人の消費額は、史上最高の8.1兆円に達し、経済効果が拡大しています。
この事象に紛れるように、今後も偽造団が国内に入
って、偽造券の行使が増大することが想定されます。これは、あくまで私見ですが、日本は先進国の中でキャッシュレス化が世界第8位とかなり遅れています。つまり外国人UG(Undesirable Guest)にとっては仕事がしやすい国となっている可能性があるのです。
金融機関や両替商のみならず、今後は免税カウンターや、様々な現金取引が発生する場面においては偽造券対策やマネロン対策に防犯意識を高める必要があると言えるでしょう(2025.8.31追記)。
2024年3月に首都圏において、高精度偽造50米ドル券が発見されました。仕様としては発行年度がSERIES2013の現行カラードルです。従来の偽造券と大きく異なるのはその印刷精度です。従来ではカラーコピーが最も多く、次いでインクジェットプリンターの出力、あるいはオフセット商業印刷が使われています。
しかしながら、発見された偽造50米ドル券は、真正券と同様に、肖像画や四辺の縁取り印刷には凹版印刷が使われ、紙幣番号は凸版印刷が使われています。問題は市販の紙幣鑑定機を通過する点です。各社対策ソフトウェアを開発中と思いますが、相当量が流通のパイプに流れ込み、真正券として流通している可能性が高いと思われ、ただいま全容解明をすすめているところです(2024.6.26追記)。
2023年も、いよいよ年末にさしかかりました。以前にも「例年紙幣の偽造が発見される年間のピークはこの年末年始です。」と、お知らせしました。案の定今年も12月に入って2件の偽造券が発見されています。
1つは京都で両替商の窓口で見つかりました。発行年度がSERIES2003年の米100ドルでいわゆる旧券です。同じく米ドルの偽造券で12月、千葉県内の空港で発見された偽造券は、SERIES2017年の現行紙幣で、表面中央の縦方向に施行された青い3Dリボンがアニメ状動く完成度の高さです。年末年始休みに営業される両替商に皆様には十分ご注意ください。特に、過去に偽造券を買ってしまったことがある店舗は気をつけてください。
偽造行使は同じ店舗で繰り返される可能性が高く、注意を要します。理由は、同じ犯人のリピート来店率が高いのと、防犯意識が甘い店として偽造グループに周知されるためです。文字どおりマークされている可能性が高いわけです。詳しくは新着情報・FAQをご覧ください(2023.12.28追記)。
今月(2022年11月)に入り、「CERP FUNDS」なる米100ドルの鑑定依頼が、複数寄せられています。「CERP FUNDS」とは、Commander_Emergency_Response_Programの資金であり、Wikipediaで検索すると「司令官の緊急対応プログラム」と訳されますが、鑑定の依頼者によればイラク侵攻の際に拠出された軍事資金で、この資金が現金で数十億ドル日本国内の米軍基地に秘蔵され、軍関係者の要請で日本円への両替を希望しているとのことでした。
この紙幣の特徴は、自然光あるいは室内証明下においては特に何もありません。ブラックライトを照射すると紙幣の裏面に蛍光インクのスタンプで押印された文字「CERP FUNDS」と大小の記号☆(星)が蛍光発色します。(画像URL参照)。紙幣鑑定機及び拡大視認検査による鑑定を行ったところ、持ち込まれた米100ドルは真正券でした。
この手の話しでは、真正券は商談において使用する見せ金で、実取引には偽造券が使われる可能性がなきにしもあらずです。本人確認等マネロン対策に関する手続きをしっかり行ったうえで応ずることをおすすめします。よくある展開として「CERP FUNDS」に便乗した偽造券が出現する可能性がないとは言えず、注意を要します(2022.11.25追記)。
(関連画像1)
(関連画像2)
大規模な地震や火災等の震災が発生すると、当該エリアでは損傷券を装った偽造券が出回ることがあります。偽造券が多少変色していたり、サイズが異なる等の差異については真正券が劣化損傷したことにカモフラージュできるわけです。10年前の東日本大震災では銀行のATMが津波で流され、人為的に機械が破壊され、中の現金が奪われた例もあるようです。
カモフラージュと言えば、旧券である聖徳太子一万円(C号券)の偽造券が2008年頃から急増しています。C号券一万円は、昭和57(1982)年に流通停止となりましたが、有効な貨幣であるため、いまだに偽造券が出回っていると言っても差し支えないでしょう。高齢者のタンス預金等、遺品を装った偽造券の行使が確認されています(2021.3.13追記)。
年末年始にさしかかりました。ご存じかも知れませんが、例年紙幣の偽 造が発見される年間のピークはこの年末年始です。2005年に初詣で各地の神社やお寺で発生した事例はその典型と言えます。露天商が被害にあったケースですが、何故かと言えば、初詣はおおむね深夜早朝から始まり、あたりはまだ薄暗く、さらに真冬のため、防寒で手袋をしている人が多く、参道に仮設した屋台では監視カメラ等のセキュリティ対策が不十分で、いざとなったら雑踏に逃げ込むこともできるわけです。さらに仮設のため裸電球のような照明で、色調が変わってカラーコピーでも本物に見えてしまうわけです。
犯人は、子供が買うような数百円の駄菓子を偽造一万円で購入し、釣り銭9千円をせしめ、次の屋台に向かうのです。この事件は2005年のお正月に全国の神社、お寺で同時に発生しました。報道が類似犯を呼んだ可能性がないとも言えませんが、今年はコロナ禍で企業の倒産と、失業者が増えています。現金商売を行う事業者の皆さん、偽造券には充分注意してください(2020.12.25追記)。
NHKBSプレミアムの番組「ダークサイド・ミステリー」で、第二次世界大戦において独ナチスが製造したと考えられる偽造5ポンド紙幣について、番組の制作会社から偽造通貨対策研究所において、真贋鑑定に関する取材を受けました。
放送は9月17日(木)21:00〜22:00で、ご覧になった視聴者から、弊所にもかなりの反響がありました。この番組はタイトルからして、毎回かなりマニアックなテーマを取り上げ、一般に知られた歴史的な史実について、やや違った見方で様々な可能性を問いかける、そんな番組です。
番組ディレクターから「強制的にナチスによって偽札を作らされた者たちの証言」も取材したと聞き、私としてはこの点に興味を感じています。実は、この事件の現代版とも言える事例があるのです。それは北朝鮮製の高精度偽造米ドルSuperNoteで、一説にはいわゆる特定失踪者が関与していると言われています。
北朝鮮被害者と言えば、横田めぐみさんが象徴的な存在ですが、実は、300人を超える特定失踪者が存在し、その中には印刷関係の仕事に従事する人が多く、このような推定がなされています。TV報道としても、2014年 7月 21日 のTBS報道番組「Nスタ」にて「スーパーノート製造に拉致された日本人が関与させられていた?。」で、その可能性が明かとなっています。
http://www.gizoutaisaku.com/manual/kanteinin%20Profile.pdf
(2020.11.08追記)
私ども、偽造通貨対策研究所は外国為替、外貨両替が自由化される1997年以前から紙幣鑑定機の開発・販売を行っています。1997年のいわゆる金融ビッグバンにより、金融機関が独占していた多くの業務が自由化されました。外貨両替もその1つになります。
ご存じのとおり、2002年1月にヨーロッパの統一通貨であるユーロ紙幣が発行されました。それまではドイツマルク、フランスフラン、イタリアリラのように各国が、自国の通貨を発行していました。かなり昔のフランス映画「太陽がいっぱい」では、主人公を演じる俳優アランドロンが持っていた大きな四角い皮財布にハンカチのような四角いかたちのフレンチフランが入っていました。
現代社会では各国が発行する紙幣については、ISOコード(イソコード:国際標準化機構(ISO: International Organization for Standardization)で、ほぼサイズが統一されていますが、当時(概ね1970年以前)の紙幣は、各国が全く任意にデザインし、自国の造幣局で造っていたため、様々な仕様となっていました。そのため、当時の紙幣鑑定機は1台1通貨が原則で、今のようなマルチ通貨対応はしていませんでした。例えば、3階建ての紙幣鑑定機や、通貨ごとに搬送幅をハンドルで調整するような仕様もあり、大変使いにくいものでした。さらに鑑定精度についてもあまり高精とはいえないものばかりでした。
当時は、目視鑑定が主流で、現代のような高精度、高機能の紙幣鑑定機は存在せず、鑑定人の経験といわゆる鑑定眼をもって行うもので、ベテランの
鑑定人が必要で、相当の高給取りであったようです。技術革新で様々なセンサーが開発され、かつ小型、低価格で量産ができるようになり、最近紙幣を鑑定するということは、すなわち紙幣鑑定機にかけるということになっています。
ここでは、過去に発見された様々な偽造について、鑑定事例を紹介します。
2017年12月2日 発見場所=大阪市中央区
SuperNote(×印)のすかしと紙幣記番号を見てみましょう。
実は、文化の違いかも知れませんが、米ドルにおいては本物(○印)のすかしに、かなりの個体差があります。
すかしについて一説には泣いた顔、笑った顔、そして怒った顔の3種類が存在すると言われています。
そのうち「SuperNoteは泣き顔」と言われています。ところがSuperNote側にも個体差があるので、話しが難しくなります。写真の例では右目をつぶっているようにも見えます。
さらに、紙面のしわや折り目が判別を妨げます。一般的に鑑定では、情緒的判断は避けるのですが、むしろ感覚的でわかりやすいという人もいます。これは人の個性差ですね。
加えて、記番号に注目します。こちらは明らかにフォントデザインの差異と言えると思われます。数字「6」に本物との差異(右上り傾斜と先端ラッパ状)があります。
実は、数字「9」にも同じ特徴があり、この点からSuperNoteが「6」と「9」について、同じフォントを、天地を変えて使用していることが分かります。腕利きデザイナーの仕事と言えるでしょう。
スーパーノートの高精度ぶりは驚異的で、「超」という名のとおり本物を超えるほどに高精度と言うことができます。紙幣は偽造対策、社会的背景、マイストロの育成、陳腐化回避等の理由で一定期間を
経てデザインが改訂されます。
偽造米ドル「スーパーノート」(SuperNote)の高精度ぶりは、券面の随所に見受けられる。その典型例をいくつか紹介しましょう。
表面の上部左右には金種マーク「100」が、凹版
印刷されています(SERIES2001「CB券」の例)。文字が立体視されるよう、右下方向に印影が形成され、目視においては極太の画線印刷に見えますが、拡大すると放射線状にハッチング(微細平行線)が施されています。

SuperNote(×)は微細画線が規則正しく、均一に印刷されているのに対し、本物(○)は長さ、太さ、間隔、傾斜角度とも不揃いで均一ではありません。これはSuperNoteの原版が機械的に作成されたのに対し、本物はマイストロ(工芸技官)が一本々ビュラン(彫刻刀)で手彫りしてる証左と言えます。
出来映えとしては、SuperNoteがより高精度と見るのが一般的ではないでしょうか。これが当該偽造券がSuperNoteと呼ばれる所以であり、まさに本物を超えた出来映えなのです。
つまりSuperNoteは、本物と同じまたはそれを超える程の印刷技術、印刷装置、材料(用紙やインク)を持っていることになるわけです。長年にわたってそれを維持するためには資金力も必要である。並みの偽造団にはとうていできる代物ではありません
今まで、偽造米ドルSuperNoteは、本物を超える出来映えぶりと紹介しました。しかしながら、意外な方法で見破ることもできる。これからの投稿では、そのいくつかの事例を紹介します。
それから、SuperNoteはあくまでSERIES2003までの
旧券に関する発見例であり、カラー印刷、3Dリボン仕様の現行紙幣における事例は発見されていません。念のため、先にこの点を申し添えておきます。
さて、米100ドルの裏面に描かれているのは、独立記念館(Independence Hall)ですが、中央の塔にある時計台が示す時間について、偽造券(×)では真正券(○)より「1〜2分進んでいる」ように見えます。
これは、時計内にデザインされた文字「W」と、分針の位置関係から、印象としてそのように見えるのですが、はたして皆さんにはどう見えるでしょうか。
実寸では時計の直径が2oと小さく、かつ紙幣の中央部に位置するため、折り目がついているなどし、極めて判然としにくいです。しかしながら、鑑定人としては、この差異は真正券の個体差ではなく、異なる印刷版式により作られた別物と見ています。


〒104-0061
東京都中央区銀座7-15-8
銀座堀ビル4F(受付)
TEL 03-3541-1982
FAX 03-3541-1952
日本シーディーアール株式会社
全国両替商防犯連絡会(JESC)
財務省国際局調査課
国連安保理FATF
日本チケット商協同組合